土を成形して釉(うわぐすり)を塗り、窯(かま)で焼成してつくる焼き物は、中国大陸からも大量に輸入されましたが、流通品としては日本産のものが多くを占めます。現在の愛知県や岡山県などでつくられた、渥美焼(あつみやき)・常滑焼(とこなめやき)・瀬戸焼(せとやき)・備前焼(びぜんやき)といった焼き物が、はるばる鎌倉にもやってきたのでした。
このような日本の焼き物は、興味や関心はあっても、どのように鑑賞してよいかわからない人も多いはずです。本展では、鎌倉で発掘された出土品の焼き物を用いて、それらの鑑賞方法や中世考古学の基礎をやさしくひもときます。
add: 2018-08-16 / mod: 2018-08-16