5・6世紀頃、古墳時代の祭りの場では、石や土で作った祭り用の素朴な模造品だけでなく、貴重な鉄や様々な木製品を供え使用して、後の「祭祀」の原形となるような祭りが行われていたと推定できるようになってきました。また、祭祀遺跡が営まれた場所の自然環境は、そこで祀る神々の性格とも深く関係します。それは記紀や『延喜式』など古代の文献が記す、特定の場所に「坐す神」(居られる神)という考え方につながっていると考えられます。
今回の展示では、このような研究の成果に基づき、主に東国の資料から古代祭祀の実態と神道の起源に迫ります。
add: 2017-12-02 / mod: 2017-12-02