土曜日:9時30分〜12時45分
【休館日】
日曜、祝日、年末年始、その他本学の定める休業日
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白日莫閑過、青春不再来。
(時間を無駄に過ごすことなかれ、青春の日々は二度とは戻ってこないのだから。)
東洋大学の創立者で、明治・大正期に活躍した哲学者、井上円了の前半生は、近代日本の幕開けの時代と重なります。幕末の1858年(安政5)、地方寺院の長男として生まれた円了は、10歳のときに明治の新時代を迎えました。そして、寺の住職になるはずであったその人生も、時代とともに大きく道を変えることとなりました。
後年、著書で円了は冒頭の句を引用し、自らが活気みなぎる明治の世を生きていられることを「幸運」と語りました。それはまぎれもなく、10代・20代の青春期に、時代の後押しを受けるようにして学問の道に進み、日夜奮闘するなかで未来を切り拓くことができた自分自身の実感でした。
本展では、この明治の変革期に青春の日々を送ったひとりの若き僧侶が、学問研鑽に果てに哲学と出会い、私立学校経営者となるまでの軌跡を追います。
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add: 2025-12-02 / mod: 2025-12-02
