■会期中休館日 11月20日(木)
=================
現在の菓子は形も味も多種多様で人びとの目や舌を楽しませています。古くは天皇や貴族、武家など上流階級の食事や神饌とされた菓子ですが、時代とともに点心や南蛮菓子などを取り入れて変化し、庶民も日常的に口にするものになりました。明治時代には、それまで長崎の出島など限られた場所でのみ食べられていた洋菓子が各地に広まり、日本の菓子文化に大きな影響を与えます。機械化によって菓子が大量生産されるようになると、現在のように、より多くの人びとが菓子を楽しめるようになりました。
本展では、日本における菓子のはじまりから現在にいたるまでの移り変わりを見ていくとともに、年中行事や祭礼の様子を描いた浮世絵、菓子型下絵帳、菓子の木型などから行事食として作られる菓子や季節の風物を表現した菓子を紹介します。また、江戸時代の買物案内書や明治時代以降の広告などから、港区域の菓子店の変遷を追い、人びとの暮らしと菓子との関わりを探っていきます。
add: 2025-11-17 / mod: 2025-11-17
