『白樺』や新しき村の運動を充実させようと全力投球し、自転車操業を続けた実篤にとって、護立はまさに「苦しい時は神だのみ」的な存在でした。資金繰りに行き詰まっては、たびたび借金を申し込み、護立もまた、実篤への応援は惜しまなかったことが書簡からうかがえます。
細川家伝来の美術品等を収蔵する永青文庫に現存する、実篤の「野菜図屏風」を始めとする絵画、写真、書簡等ゆかりの品々を中心に、ポール・セザンヌや白隠禅師といった共に愛好した芸術家への思いを添えて、生涯にわたる信頼関係の軌跡をたどります。
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