私生活では、互いに気持ちがすれ違っていく房子と献身的に支えてくれる安子、二人の女性の間で揺れ動く自らの心と対峙し、年末には安子との間に待望の子どもが誕生します。
実りある一方で、6月には尊敬する友人で白樺同人の有島武郎が自死、また9月1日には関東大震災が発生し、麹町の実家は地震による火災で全焼、製本を終えて納品を待つばかりの『白樺』9月号は印刷所ごと灰と化して、13年5ヶ月をもって終刊となりました。
禍福ある一年を実篤はどう過ごし、何を思ったのか。その活動を振り返るとともに、日記や書簡から実篤の心情を読み解き、実篤の12ヶ月を追います。
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add: 2023-05-21 / mod: 2023-05-21