木曽街道の 69 の宿場に日本橋と京都を加えた 71 図からなる本シリーズは、嘉永5~6年(1852~53)に刊行されました。また、当時人気の図案家・梅素亭玄魚による目録 1枚も付けられています。
木曽街道の名所錦絵シリーズとしては、本作に先行して天保6年(1835)より刊行された歌川広重と渓斎英泉の合作《木曽海道六拾九次之内》が有名です。しかしながら、国芳の木曽街道は単なる名所風景画ではなく、各宿場名から語呂合わせで連想される伝説や歌舞伎の名場面となっており、国芳の洒落っ気が発揮されています。浮世絵界の奇才・国芳ならではの一味違った《木曽街道六十九次之内》をお楽しみください!
関連/参考URL
add: 2022-05-24 / mod: 2022-05-24