芸術は芸術家だけのものではなく、だれでも手に取れて親しめるべきである。そう考えていた岡本は、一点ものの作品が鑑賞される美術館よりも、人々が生きる生活の中にこそ芸術の必要性を見出します。
また、人間と対決することで人間性を回復させるという岡本の理念は、「ファンタジック家具」と称される型破りなデザインに反映され、「坐ることを拒否する椅子」や「岡本太郎インテリア」展(1970年)という形でも結実しています。
発表後、一般向けに販売されたことで、だれもが自宅で岡本の作品を楽しめるようになりました。
本展では岡本がデザインした工業製品を作品・原画・資料を通して紹介します。
岡本が生活の中に取り入れた「創造的な笑い」を身近に感じていただける機会となれば幸いです。
関連/参考URL
- 川崎市岡本太郎美術館(044-900-9898)
- 常設展
add: 2019-04-07 / mod: 2019-04-07