今年は「戊辰」の年、慶応4年/明治元年(1868)から150周年にあたります。激動のこの一年、横浜の開港場と市域の村々では何が起こったのでしょうか。横浜市歴史博物館と横浜開港資料館が連携してその実態に迫ります。
本会場では、戊辰戦争時に横浜市域の村々や藩で何が起こったのか、その実態を探ります。戊辰戦争の時、横浜市域では戦闘は起こりませんでした。しかし、市域とその周辺にのこる資料を調査することで、横浜の村々が、特に慶応4年(1868)の3月〜5月にかけて、新政府軍や旧幕府勢力とさまざまな関係を有していたことや、市域に陣屋を持つ唯一の藩・武州金沢藩の動きが明らかになってきました。
これらの資料には、メディアに取り上げられるような著名人は登場しません。しかしその代わり、横浜市域ならではの特徴や、当時この地に生きた人々の息づかいを間近に感じることができます。慶応四年=明治元年から150年目にあたる今年、本展にて、地元の資料から明らかになる150年前の横浜の歴史を描き出します。