Detail Information

展覧会
06/06/2019(Thu)
- 08/24/2019(Sat)
台所見聞録−人と暮らしの万華鏡−
関東 LIXILギャラリー
open 10:00 end 18:00

休館日:水曜日、8/10-15
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住まいに欠かせない、生きるための空間「台所」。食物を扱うため、その土地の気候風土や文化とも密接に関わり、また働く場として機能性を求めた変化もみられる場所です。本展は、建築家と研究者による調査研究を見聞録に見立て、世界の伝統的な台所と近代日本における台所改革の様子を、再現模型や図版、日本の家政書など約90点の資料で展観し、人々が求めてきた理想の台所像を再考します。
建築家の宮崎玲子氏は、世界の伝統的な台所を約半世紀にわたり調査し、これまで訪れた約50ヶ所の記録を世界地図にプロットすることで、北緯40度を境に南北で「火」と「水」の使い方に特徴があることを見出しました。北は鍋を吊り、南は鍋を置く文化圏であることに加え、北では水を使うことが少ないので流しが主役にならず、南では洗う頻度が高いため台所では大量の水を使うことを前提にした設えになっています。この違いは気候風土によるものです。また、宮崎氏のもう一つの大きな成果物は、調査後に制作された各地域の伝統的住まいの模型(1/10)です。まるでドールハウスのように詳細で、家の中が一目瞭然です。
日本の台所は、明治・大正・昭和にかけて、激変します。神奈川大学特別助教の須崎文代氏は、西洋の影響を受け急速に近代化された台所について、高等女学校の「家事教科書」に着目、収集し、実証的に研究しました。その研究から「立働」「衛生」「利便」という3つの理念が当時の台所改革のテーマであったことを確認しました。
世界各地の伝統的な台所に目をむけた俯瞰的見聞、日本の近代という時間軸で捉えた台所見聞の記録は、人の暮らしに必要不可欠な空間における適材適所の多様性と人々の創意工夫の積み重ねがあることを私たちに伝えてくれます。
本展は、これらの見聞記録をとおして、人々が求めてきた台所とはどのような空間なのかを再考します。ご期待ください。

  • old_id: 1563012973
  • id: 7e8a
  • add: 2019-07-13
  • mod: 2019-07-13

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