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今後

2021年11月
展覧会 11/5(金)
→11/13(土)
PUNK! The Revolution of Everyday Life
九州【アラタバ〈2F〉】
2021年11月5日(金)〜2021年11月13日(土)
アラタバ2F(すみれ舎 長崎市田中町911)
https://sumiresha.wixsite.com/jokokai
「新型コロナウィルス感染症対策により、スケジュールの最新情報は公式ウェブサイトへ」
展示構成
 世紀末ウィーンでドイツ系ユダヤ人として生まれたカール・クラウスは1899年に自身で創刊したジャーナル『ファッケル』への投稿を中心に、マスコミや権力者の腐敗、虚偽、欺瞞、不正を暴いてきました。本展でクラウスは、ヒトラーが政権を握る1年前の1932年、再び世界が大戦へと向かう緊張の高まる中、カントの死後200周年を記念して書かれた『永遠の平和のために』を朗読します。同作では『世界の炎の中で言葉は世界に焼きつけられている』中、世界の恒久的平和を祈った啓蒙の言説への回帰が叫ばれます。
 『くそったれ!』で始まる『ユビュ王』は、劇作家、アルフレッド・ジャリにより書かれた、貴族を皆殺しにし、王位を簒奪したユビュ親父が、逆に追われる身となり諸国を流浪する不条理劇です。この不条理性は後のアルトー、イヨネスコ等に受け継がれていきました。シチュアシオニスト・インターナショナルのメンバー等が、自らの系譜として位置付けたジャリによる本作は反体制主義のメタファーとしてモダニズムを超克します。
 トリスタン・ツァラ、ヒューゴ・バルが辞典で偶然見つけて付けられたダダは、戦争嫌悪、既成概念への不信から「破壊と否定」を世界に表明しました。この精神は世界中に伝播し現代アートの源流となりました。本展ではダダのパンクへの影響といった始点に立ち戻るため、世界中への拡散のきっかけとなった初動『ダダ宣言1918』『気取りのない声明』が掲載されたジャーナル『DADA 3』、ヒューゴ・バルの『Karawane』、モンタージュのレトリックを使い、アートにおける抵抗の政治性を獲得したジョン・ハートフィールドの『Never Again』が展示されます。
 イジドール・イズーを中心としたレトリスムは、戦時中、プロパガンダによって封殺された言葉を解体し「語」を用いない音素の無意味な羅列による「詩的レトリスム」から始まり、映画、パフォーマンスといった多岐にわたるムーブメントを起こしていきました。彼らは文字を「音」「イメージ」へと変化させ、詩は音楽へ、書かれた文字は絵画となり、この変化する関係をアート、そして社会にまで拡張していきます。本展では、イズーの『涎と永遠についての概論』を通し、ダダやシュールレアリズムの実験が、いかに社会および政治的な領域へ拡張されたかを概観します。
 レトリスムから分裂して結成されたレトリスム・インターナショナル(LI)は、後にシチュアシオニスト・インターナショナル(SI)となりギー・ドゥボールを中心に高度資本主義により、物質へと向けられる人々の欲望を「状況の構築」により日常生活の中で新たに再構築していきました。本展では、映画、ジャーナルを中心として、レトリスムから急進的な社会革命を志向し、レトリスムとは異なるアプローチを得た政治性の胚胎と、英語圏への波及を追います。
 SIと共にキング・モブの実践と理論において大きな影響を与えた運動であるブラック・マスク 、アップ・アゲインスト・ザ・ウォール・マザーファッカー(以下、UAW/MF)は、MOMAを閉鎖させたゲリラ・ハプニングを皮切りに、アナキストのデモンストレーション「ブラック・ブロック」を生み出した『ウォールストリートはウォーストリート』や、エリア毎の不均衡な施策に対するゲリラ・デモ『文化的交流:ゴミからゴミへ』を組織し、直接行動としてのアートの政治化を進めました。アートを用いたデモ戦術を繰り広げ「分析を伴うストリート・ギャング」というスローガンを提示した彼らの軌跡を、ジャーナル『ブラック・マスク』、UAW/MF自身の活動記録『文化的交流:ゴミからゴミへ』で辿り、パンクとの関係性を顕在化します。
 キング・モブはワイズ・ブラザーズとSIのブリティッシュ・セクションのメンバーを中心にロンドン市内のノッティング・ヒルを拠点として組織され、ジャーナル『キング・モブ・エコー』の発行と共に都市へのゲリラ的な介入により活動を活発化させていきます。1967年LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミー)の占拠運動、パウィ広場開放、マルコム・マクラーレンも参加したゲリラ・ハプニング『「本来は素晴らしいはずが、実はとんでもない 」告白: S. Clause 1968』等を組織しました。 本展では「セックス・ピストルズがSIに端を発しているのであれば、ラディカルな閃光とバーレスクな怒りという彼ら特有のひねりは、ロンドンのノッティング・ヒルを拠点とするごろつき衒学者達によってもたらされた」ことを『キング・モブ・エコー』、マルコム・マクラーレンのドラマ『Ghosts of Oxford Street』を通し検証し、現代アートからパンクへのファースト・ コンタクトを明らかにします。
 セックス・ピストルズ、クラッシュ等が資本のスペクタクルへと回収される中、アナキスト・コミューンを拠点として1977年にクラスは結成されました。 彼らは音楽活動を核としてフェミニズム、反戦、反核、環境主義を直接行動により提唱していきます。本展ではパンクの根幹であった異議申し立てを資本のスペクタクルから奪回し、『パンクの中の「修復的な」反体制運動であり、政治的な転覆を図るシステムとしての重要性を再確認させることを目的 』としたアナーコ・パンクの始祖としてのクラスの活動をドキュメンタリーに加え、当時発行していたジン、アルバムワーク、ビデオワークを通し検証します。
 ライオット・ガールはアメリカ合衆国、ワシントン州オリンピア出身のガールズ・パンク・バンドを出発点として、ジェンダー平等を軸とながらも、児童虐待、人種差別、自己虐待など様々な抑圧や問題と闘うために団結し、コミュニティを形成した国際的なムーブメントでした。それは音楽、アート、ジン、グッズのDIYにより波及していきました。 本展では彼女たちのジンと共に、ケリー・コーチ監督の映画『Don’t Need You: the Herstory of Riot Girl』を通し、ライオット・ガールたちが世界中で繰り広げた「女性たちのための、女性による」近代社会の支配的な価値観に対抗する陣地線と共に、クィアコアとの結節点を明らかにします。
 カナダで発行されたイデオロギー的かつ扇動的なジンである『J.D.s』の1985年の創刊から始まったクィアコアは、権利を剥奪されたクィア・パンクスの地下ネットワークを育み、マス・マーケットの外で、同性愛嫌悪、性差別、人種差別といった問題に対して自分たちの物語を語り、創り出す場を切り開くため、音楽を主として国際的に広がったムーブメントです。 本展では『J.D.s』と共に、ヨニー・ライザー監督による『Queercore: How To Punk A Revolution』を通して、現在までに至るパンクを用いた性的マイノリティの権利の奪還と、クィアコアとライオット・ガールの政治的な交差を明らかにし、新たなシーンの軌道と拡散を追います。
 2003年に公開されたジェームス・スプーナー監督によるドキュメンタリー映画「アフロパンク」から生まれたアメリカ国内のアフリカ系アメリカ人によるパンクシーンは、2005年にスプーナーが、ブルックリンでミュージック・フェスティバル「アフロパンク・フェスティバル(Afropunk Festival) 」を開催したことによって、一大ムーブメントを引き起こました。このムーブメントは、パンクの西洋中心主義的な通史を批判し、再文脈化を促しました。本展では、アフリカン・ディアスポラがアンダーグラウンド・カルチャーからオルタナティブ・アート・シーンの祭典という都市空間と自律的文化としてのサード・スペースをいかに切り開いたかを考察します。
 世界最大のムスリム人口を抱え、国民の約9割がイスラム教徒であるインドネシアにおけるパンクシーンは社会変革のための急進的な活動全体に貢献し、開発独裁政権かつ、権威主義体制を崩壊へと導きました。本展ではインドネシアのパンクスが、どのようにローカル・レベルで姿を現した音楽・文化産業を民主化し、都市における独自の「トランスローカルな空間」といった歴史物語を形成したのかを、ドキュメンタリーとZineを通して概観します。
関連/参考URL
add: 2021-09-21 / mod: 2021-09-21
2022年02月
展覧会 2022/2/1(火)
→2022/2/6(日)
第11回 長崎市障害者アート作品展
長崎【長崎県美術館〈県民ギャラリー〉】
2022年2月1日(火)〜2022年2月6日(日)
場所: 長崎県美術館〈県民ギャラリー〉
第11回 長崎市障害者アート作品展
県民ギャラリー全室
主催 長崎市 障害福祉課
より多くの市民が障害者の芸術作品に触れる機会をつくり、障害者への理解を促進することを目的として実施します。
※入場無料
add: 2021-06-02 / mod: 2021-06-02
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