豊田市美術館は画家 ・ 村瀬恭子の個展 「村瀬恭子 Fluttering far away /遠くの羽音」 を開催 いたします。
ドイツ ・ デュッセルドルフを拠点に制作を続けてきた村瀬恭子の作品は、 少女像を中心にすえた具象 絵画でありながらも、
その筆致は、 ときに滑らかに、 ときにするどくカンヴァスの上をはしり、 温度や湿度、 さらには皮膚の上をすぎる風や体を
包む水の感触などの、 だれもが感じたことのある、 それでいて不確 かな、 かすかな気配やおぼろげな感覚を伝えます。
本展では、 少女が水の中にたゆたうペインティングから、 その少女が森の中から洞窟まで、 たどたどしく、 あるいは力強く
歩みだす近作で彼女の画業を振り返るとともに、 この展覧会で初公開となる約 10 点の 新作に加え、 展示室を大胆に変容させる
インスタレーションなど、 近年ますます評価を高める画家の 新たな展開を紹介します。
●展覧会のみどころ
・はじめての回顧展
10 年の絵画を振り返ります。美術館における 2 度目の個展にして、初めての本格的な回顧展となります。
・約 10 点の新作 展覧会ごとに新しい境地をみせてくれる村瀬恭子。このたびの豊田市美術館での個展でも、
10 数点の新作で、まっ たく新しい世界を展開します。とりわけ、240x380cmと村瀬の作品のなかでは最大となる《Breath》、
そして鮮 やかな色彩に不穏な世界観を見せる 4 枚の連作《Swallows》(表紙)は、力強く、かつ繊細な、現在の作家の充実振 りを
伝える作品です。
・展示室まるまる一部屋を使ったウォールドローイング 豊田市美術館の展示室2(6.8x6.8m)を洞窟に見立て、ウォールドロー
イングを展開します。暗幕によって遮光さ れた通路の先に、おぼろげに現れる鍾乳洞のような空間。村瀬がこれまで絵画で描き
続けてきた、かすかな皮膚感 覚やひそかな生き物の気配を全身で感じるような体験となるでしょう。
・ガラス壁面でのインスタレーション 当館の特徴の一つである乳白色のすりガラスの壁面を用いて、シートを用いた装飾的な作品を
展開します。
●主なイベント (いずれも予定です)
○アーティストトーク 4月10日 [土] 午後2時-3時30分 村瀬恭子 + 奈良美智 (美術作家)+天野一夫 (当館チーフキュレーター)
○アーティストと美術館ツアー 4月11日 [日] 午後2時-4時 村瀬恭子 + 福永信 (小説家) *先着 10 名 受付 : 3 月 20 日午前 10 時より。
電話 [0565-34-6610] まで。
○ライブパフォーマンス 6月12日 [土] 午後2時より 松倉如子 + 渡辺勝 (音楽家)
○アーティストトーク 6月13日 [日] 午後2時-3時 村瀬恭子 + 鈴木俊晴 (当館学芸員)
観覧料:一般 1,000 円 [800 円 ]/ 高校・大学生 800 円 [600 円 ]/ 中学生以下無料
add: 2010-03-13 / mod: 2010-03-13