【休館日】
毎週月曜日
*ただし7月26日、8月2・9・30日は開館、8月10日(火)休館
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19世紀末から20世紀半ばにかけて、ジュエリー作家/ガラス工芸家という肩書を超えて、生涯を通して芸術家としての独自の道を切り拓いたルネ・ラリック(1860-1945)には、尽きることのないインスピレーションがありました。
とりわけフランス、シャンパーニュ地方の小さな村アイに生まれたラリックにとって、幼少期から身近な存在だった「自然」は、その多様なインスピレーションの根源ともいえるでしょう。自然を注意深く観察することによって培われた眼差しは、やがてイギリスでの経験や日本美術からの影響、大戦間期における古代ギリシア・ローマへの回帰やエキゾティックな嗜好、新しい女性たちのイメージなど、20世紀初頭のフランスに起ったさまざまに異なる芸術潮流と結びつきながら磨かれていきました。例えば浮世絵にインスピレーションを得て、パリ郊外の自邸付近で撮影した雪景色を表現したペンダントや、 1909年に他界した妻アリスの面影をシダのなかに刻印した香水瓶。同時代の世界と日常身辺の心躍る事象や個人的な記憶に、鋭い観察眼と想像力によって新しいかたちを与え、「装飾品」として人々の身近なものにしたのです。
希少なジュエリーからより多くの人々のためのガラス作品への転換は、急速に変化する社会のなかで芸術と生活がどのような関係を結ぶことができるのかを示そうとするものでした。生きることとつくること―ルネ・ラリックが、自然を起点としてどのように世界を観照し、装飾という芸術を希求したのかを明らかにします。
その他
(1)
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、「ルネ・ラリック リミックス―時代のインスピレーションをもとめて」および庭園の入館に際し、日時指定の事前予約制を導入いたします。事前に予約チケットをご購入(またはご予約のみ)のうえご来館ください。
【前売券、招待券、年間パスポート等をお持ちの方】
* すでに販売済みの前売券、招待券、年間パスポート、庭園パスポートをお持ちの方は、事前予約の必要はありません。 【身体障害者手帳等をお持ちの方】
* 身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は、事前予約の必要はありません。当日直接窓口へお申し出ください。
(2)
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催に伴い、「東京都管理施設テロリズム等警戒対応基準」に基づく警戒レベルが引き上げられたことを踏まえ、美術館(庭園を含む)へ入館する全ての来館者を対象に、警備員等の目視による手荷物検査を実施(必要に応じて金属探知機を使用する場合があります。)
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