カイ・フランク(1911-1989)は、「フィンランド・デザインの良心」と呼ばれ、20世紀のデザインに多くの革新をもたらしたもっとも優れた創作者の一人と言われています。
本展は、フィンランド唯一の公立ガラス研究機関であるフィンランド・ガラス博物館と、カイ・フランク本人から直接入手した多くのプロダクトを収蔵しているタウノ&リーサ・タルナ・コレクションから構成された、幾何学的造形に着目した国際巡回展です。日本の美術館での初個展となる本展では、今日もなおロングセラーとしてよく知られるプロダクトをはじめ、アート・ピースと呼ばれる技巧を尽くしたガラス作品など約300点を展示します。
さらには、1950年代に来日した際にカイ・フランク自身が撮影した日本の風景や市井の人々の写真も紹介し、フィンランドを代表する、そして日本を愛してやまなかった偉大なデザイナーの足跡をたどります。
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