渋沢平九郎(1847〜1868)は、渋沢栄一の養子となった人物です。本年は鳥羽伏見の戦いを機に戊辰戦争がはじまってから150年、平九郎没後150年になります。
平九郎は弘化4年(1847)、武蔵国榛沢郡下手計村(現・埼玉県深谷市)の尾高家に生まれました。慶応3年(1867)、幕臣となっていた栄一は、将軍名代の徳川昭武に随行して渡仏しました。その際、平九郎は栄一の養子となり江戸で幕臣の子としての生活をはじめます。
翌年には新政府軍が江戸へせまるという事態に直面します。そして平九郎は彰義隊結成に参画し、そこから分離した振武軍に参加して飯能(現・埼玉県飯能市)において新政府軍との戦いに臨みました。
本展では、20歳で亡くなった平九郎が幕末維新の激動期にどのような決断をして行動したのかを、その想いとともにご紹介いたします。