いつの時代も子供にも大人にも身近な存在だったおもちゃ・玩具、そして遊戯。今日まで創出された様々な形態・種類・道具は、我々の生活の一部であり続けましたが、実際は時代とともに変化・衰退・復活を経て、継承されてきました。
一方、家畜動物の中で人と最も密接な関係を構築してきた「うま」は、本物に乗れない子供・大人のあこがれとなり、馬のり・馬とび・竹馬など多岐にわたる“うまごっこ”は、代役として生まれ親しまれてきました。また双六、凧、カルタ、パズル、ゲームなどの遊び、色々な素材のフィギュアなど玩具の題材として「うま」が広く採用されてきました。
本展では、約200点以上の馬尽しの資料を通して、懐古に浸り楽しんでいただくとともに、知育の一端を担ってきた軌跡など、教育的・歴史的背景も理解していただければ幸いです。