※毎週金曜は10:00〜20:00(入館受付は19:30まで)
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釉薬(うわぐすり)とはやきものの表面を覆うガラス質の膜のことを言い、「ゆうやく」とも呼ばれます。釉薬をかけることにより、うつわに耐久性・耐水性が付加されるだけでなく、焼成時に起こる化学反応によって生じる釉色や質感はうつわの装飾性を高めてくれます。
江戸時代の伊万里焼では、主に透明釉、青磁釉(せいじゆう)、瑠璃釉(るりゆう)、銹釉(さびゆう)の4種の釉薬が使用され、それぞれの色や特性を生かした作品が作られました。絵付けを一切伴わず、釉薬の色と質感のみでうつわの造形を引き立てているものや、ひとつのうつわに複数の釉薬を施し、表情を豊かにしているものなど、その表現は様々です。
今展では、うつわに施された釉薬に注目し、伊万里焼約80点をご紹介いたします。釉薬の種類や技術によって変化する作品それぞれの表情をご堪能下さい。
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