先の大戦では、戦傷病者の救護・看護にあたり、様々な戦争体験をした従軍看護婦たちがいました。彼女たちは、一旦戦時となれば兵士と同様に召集され、戦地や内地(日本国内)の陸海軍病院、また病院船において救護・看護活動に励みました。
従軍看護婦たちは、多くの写真資料に戦傷病者と共に白衣で写る姿をみることができ、また、戦傷病者の中には療養中に出会った看護婦と結婚した人もいるなど、戦傷病者とは切っても切り離せない存在でした。
本展では、元従軍看護婦の方から寄贈された資料や、戦傷病者がみた彼女たちの姿を伝える資料、そして個々の体験をもとに、「白衣の天使」と呼ばれた女性たちが従軍看護婦として戦傷病者と共に戦中・戦後に刻んだ歩みをみていきます。